ベル・エポックという漫画を読みました
LINEマンガで1,2巻無料なので一気に全巻買って読んでしまいました。
登場人物がみんな可愛くてすごく楽しめた!
最初はキャリアウーマン30歳の恋愛のはなし。
だけど最後は、ワーキングママのはなし。そして出版社の編集の仕事のはなし。
今では出版不況と呼ばれているけど、編集の仕事なんてひと昔前は憧れの職業だったんだろうな。
実際かっこいいなって思った。ボロボロになりながら働いて。
ボロボロになって働くのってすごく思い当たりがあるから共感できた。
恋して、結婚して、家族をもって、子供を育てるのも大変そうだけどいいなってちょっと思えた。
音無くんみたいな恋人、夫、父親がいれば最強。笑
そしてひと昔前のあのファッションとか髪型とか好き!
とくに音無くんの眼鏡と髪型のあの組み合わせとか、休日のコート姿が私のタイプだった。
印象に残ったエピソード
花柳くんが綺麗ちゃんを口説くんだけど、綺麗ちゃんはそれを冗談扱いした。
花柳くんはそれに対して、「そうやって今までも、自分を好きな男が自分を好きな状態を楽しんでたんだろ!男の気持ちに本当は気付いているけど、気付かないフリをしてたんじゃないのか!」みたいなことを言って、キレる場面があるのです。
逃しもせず、抱かせもせず、って。
なんだかドキッとした。もしかして自分もそんなことしてたかも…とか。
花柳くんは真っ直ぐで、中学生男児みたいで、そういうところがいいなって思うよね。
花柳ペアでうまくいってほしいな、と思う。
結婚したけど上手くいかなくて、離婚したけど、お互い好きだから結婚はしないままで今の関係でいようって素敵だなと思う。
矢沢あいのNANAを読んで
最近矢沢あいのNANAを読んで、人生や人間関係にまつわる仮説をいくつか想起したので書いてみようと思う。
(ネタバレの可能性があるので未読の方はご注意です。)
一、
タクミを見て、人生の中で複数の居場所を持てば持つほどバランスが取れるのではと思った。
何か一つに偏ることなく、仕事や家庭、趣味などその他のコミュニティがあった方が保険が取れるんじゃないか。
タクミは基本的に仕事人間で仕事が大好きだけど、それでも仕事で嫌なことが起こることがある。
そんなとき、家庭に逃げることができる。今度は家庭が嫌になったときは、仕事に逃げることができる。
そうやって複数の居場所を持つことで、逃げ場をつくってバランスを保てる。
居場所ってつまり、人間関係ってことにもなるのかな。
一、
レンの言葉から、人を自分の思い通りにすることは不可能だと思った。
レンとナナのように運命だと思われるパートナーがいても、自分が相手に望むことを強制することはできないし、強制できたとしてもそれは相手が自発的にしていることではない。
相手に自分の望みを求めてそのようにしてくれても、その人が心からしたくてそうしてもらわなければ意味がない。
結局人間は欲深い生き物なんだろうな。
一、
レンとナナを見ていて、誰か一人の人物に対する深い愛は人生を充実した方向に必ずしも導くものではないかもしれないと思った。
ナナはレンに対する愛を自覚しているがゆえに強がって、がんじがらめになっていたと思う。
レンは「浮気できた方がまだマシ」と言ってクスリに逃げてしまった。ナナ以外の人を好きにならないから、すれ違いや相手への望みがふくらむばかりでそれに囚われて逃げられなくなってしまうんじゃないんだろうか。
一方でタクミは基本的に仕事第一だけど、奈々に対しては家族としての愛を感じているし、レイラは自分の中で穢せない「聖域」のような存在として感じていて、誰か一人に依存していない。
それはとても健全な生き方だなと思った。
なにかに依存してしまえばしまうほど、窮屈になっていくんじゃないかな。
これは一つ目の感想と繋がる。
一、
タクミがレイラに対して感じているような、自分の中で特別で、別格な存在と結ばれても幸せになれないのでは?
そういう存在はいつまでも心の中で神秘的な存在として留めておきたいなと私は思う。
一、
一人の人間が死んだ時、一番悲しむ(打撃を受ける)のは恋人なの?
最後の二つはうまく説明できないので今後思いついたら追記を検討したい。
登場人物の中でタクミが一番まともだと思った笑